奥谷 楚山 1994356 figs.1-2.
沼田 風呂田 1997158-160, 184-189.
科博 2007114-117.
神谷 2012250 figs.
日本全域の漸深帯,波の静かな内湾に群生(奥谷 楚山 1994
),
日本各地,内湾などの砂泥底,低潮線~潮下帯(神谷 2012
).
北半球の温帯から寒帯,沿岸の砂泥地,日本では北海道から鹿児島県まで(科博 2007
).
雌雄同株の多年草,開花期は4~6月,7~8月頃種子ができる(沼田 風呂田 1997
).
東京湾のアマモ場分布域の変遷と湾岸の埋立てに相関を認める(沼田 風呂田 1997
).
三浦半島および房総半島のアマモ Fst 値に基づく集団間の遺伝距離樹状図(科博 2007
p.116 fig.5).
葉上にオカダケツボカイメン(奥谷 1994
279),
ヒドロ虫類 Obelia plana (M. Sars) ヒラタオベリア(岡田ら 1965
195 fig.92),
カギノテクラゲ,
多岐腸目 Stylochoplana clara Kato ミドリヒラムシ(岡田ら 1965
324 fig.53),
内肛類 Barentsia laxa Kirkpatrick アジモスズコケムシ(同 475 fig.6),
Bulla ampulla Linnaeus 1758 タイワンナツメガイ(奥谷 2000
759 fig. pl.377.2),
Petalifera punctulata (Tapparone-Canefri 1874) ウミナメクジ(同 769 fig. pl.382.14)が付着,
端脚類はオオワレカラ,
ポシェットトゲオヨコエビなどが現れる.
根部間の堆積物中に
ツブラホコムシ,マドカスピオ,
干満潮線間の腐敗したアジモの下に
Pontodrilus matsushimensis Iizuka イソミミズ(岡田ら 1965
548 fig.208),
砂泥底のアマモ帯に
Nakamigawaia spiralis ウズマキキセワタ(後藤 肥後 1993
403)がすむ.
地下茎には Zachsia zenkewitschi Bulatoff & Rjabtschikoff 1933
ネムグリガイが穿孔する(佐々木ら 2006
).
襟裳のアマモ場からタマシキゴカイ科の Branchiomaldane simplex (Berkeley & Berkeley 1932)
が採集されている(Imajima 1988
).
三浦半島小網代湾では2011年3月の津波によるアマモ場消失後,19回の調査で14門189種を観測し,
震災以前の記録と比較,精度の向上などを理由により多くの種を新たに確認(岸ら 2013
).
小櫃川河口干潟では2000年代初頭に耕耘機を使った潮干狩り場整備が行われ(地元での聞き取り), 東大茅根研の学生実習ではアマモ類が観察されない年が多かったが,2010年頃からは潮間帯中部から 下部にかけて,コアマモとともに継続的に観察されている(未発表).
肥後 俊一 & 後藤 芳央 1993日本及び周辺地域産軟体動物総目録. (株)エル貝類出版局. pp.888.
Imajima, Minoru 1988Occurrence of Branchiomaldane simplex (Polychaeta, Arenicolidae) from Hokkaido, Japan. Bulletin of the National Science Museum, ser. A, 14(1): 23-26.
神谷 充伸(監) 2012海藻 日本で見られる388種の生態写真 + おしば標本. 誠文堂新光社. pp.271.
岸 由二,小倉 雅實,江良 弘光 & 柳瀬 博一 2013小網代干潟における無脊椎動物の多様性・RD種に関する予報. Hiyoshi Review of Natural Science, 54: 71-84.
国立科学博物館(編) 2007相模湾動物誌. 東海大学出版会. pp.212.
岡田 要, 内田 清之助 & 内田 亨 1965, 2004新日本動物図鑑 復刻版 上. 北隆館. pp.679.
奥谷 喬司(編) 1994水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
奥谷 喬司 & 楚山 勇 1994海辺の生きもの. 山渓フィールドブック, 8. 山と渓谷社. pp.368.
奥谷 喬司(編) 2000日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会. pp.1173.
沼田 眞 & 風呂田 利夫 1997東京湾の生物誌. pp.411.
佐々木 猛智,西 栄次郎,村岡 大祐 & 玉置 仁 2006珍種ネムグリガイの発見. ちりぼたん, 36(4): 136-139.